グーグル、クロームOS搭載「Chromebook」を無料で購入することが可能に、ユーザーは個人情報を提供(という夢想)


chromebookphoto © 2011 Sam Churchill | more info (via: Wylio)

グーグル社は6月15日に米国で発売することを予定していたネットブックChromebook(クロームブック)」を無料で提供することを発表した。ユーザーはグーグルから無償で端末を受け取る代わりに、すべての利用情報や個人情報を同社と「共有」することに同意する契約を結ぶ。同社のCEOエリック・シュミットが米国時間5月24日、パリで開催されたe-G8フォーラムのパネルディスカッションで語った。

すでにグーグルは「Chrome OS」を搭載したクロームブックを、サムスンエレクトロニクスとエイサーから6月15日に米国で発売することを明らかにしており、価格は349ドルからとされていた。しかし、同社の創業者にあたるラリー・ペイジセルゲイ・ブリンソニー個人情報流出が1億人を超えたことを受け「Chromebook(クロームブック)」の無償提供を提案し、現行の経営陣の承認を経て実現した。当初は携帯端末向けOS「Android4.2」向けに開発が進められていたが、端末がサードパーティを介さないPC版のクロームブックでの先行採用が決まった。



Chromebookphoto © 2011 Adam Brewer | more info (via: Wylio)

グーグルでは今回のユーザーの個人情報管理サービスはマシンの破損や紛失に関わるデータ復旧サービスの延長線上に位置づけ、ファイルデータやアクセス情報、アカウント管理権限をクラウド上で管理する。これによってユーザーはあらゆる使用シーンでグーグル社に情報を提供することになる。
個人情報を提供することの危惧の声に対して同社のCEOエリック・シュミットは「われわれが政府を信任し、個人情報の管理を委託していることとなんら変わりはない。ウェブは、われわれの誰にも所有されていないプラットフォームであり、真にわれわれ全員が信頼するに足る唯一のプラットフォームだ。グーグルの情報管理に関するセキュリティは世界中のあらゆる国家のそれよりも強固だろう」と述べ、個人情報の管理の考え方を根本から変えていくことの必要性を訴えた。


グーグルが個人情報を収集し、いよいよ世界政府化するようなSF展開を夢想してみた。
以上、ビジネスモデルをプレゼンするグーグルCEOを記事化した。
こんな未来が来るかもしれない。
うむ、悪くない。


@ymkjp



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